野球がうまくなるために、人間性を高めるために、野球の練習だけでは足りません。
マルチスポーツクラブ化で、あらゆる動作や他競技のコミュニティとの交流などで多様性を伸ばします。
マルチスポーツの最大のメリットは運動能力と非認知能力の両方をバランスよく高めることができることです。
非認知能力とは、知能検査や学力検査では測定できない、人の心や社会性に関係する能力です。
発達発育学の観点から
ゴールデンエイジ: 8~12歳ごろの時期で、運動神経にかかわる神経系が約95%にまで発達すると考えられています。
この時期にさまざまな運動を経験することで運動能力が高まります。
この時期に「やっているスポーツは野球だけ」というのは、デメリットが多いのです。
私が見てきて野球は確かに素晴らしいスポーツですが、野球の練習だけでは身につかない能力、他の競技も並行して行ったほうが効率的に得ることができる能力があると考えています。
野球しか取り組んでいない子は、視野や思考の範囲が狭くなりがちで、持っている能力の応用する力が弱いとも感じます。
小中学生のころは凄い選手だったのが、高校以降では以外に伸びない、肩や肘、腰椎分離症などのケガの治療が長引いて活躍できなかったという選手をたくさん見てきました。
バーンアウト症候群(燃え尽き症候群)も、一つの競技だけしかしていない子に圧倒的に多いように感じます。
「早期専門化(小さいころから野球だけ、一つの種目だけしか取り組まない)」デメリット
・小さいころ野球が下手だった運動神経が優れた子に、高校期で追い抜かれてしまう
・世界的に見て異質な日本の野球界の常識に染まってしまい、思考が偏りやすい
・ケガが多い
・周囲のプレッシャーや過密スケジュール、過度な練習量などで、燃え尽きて続けなくなる
これは本人だけではなく
本人の将来や周囲が見えなくなって、人の話に耳を傾けることもなく
異常なまでに選手本人より加熱してしまっている
指導者や保護者に大半の責任があるとみています。
・野球の練習はやったらやっただけ上手くなる。
・野球強豪校へ進学して高校や大学進学、就職も安泰だ。
・野球をまじめに取り組めば、人間性が磨かれる。
という考えは、当クラブは間違いだと思っております。
マルチスポーツのメリット
・多彩な才能を伸ばす
マルチスポーツの最大のメリットは運動能力と非認知能力(非認知能力とは、知能検査や学力検査では測定できない、人の心や社会性に関係する能力です。)の両方をバランスよく高めることができることです。
・ケガのリスクを減らす
投球やバットスイングのように同じ動作を繰り返し行う反復練習を成長期におこなうとケガのリスクが高まります。マルチ―スポーツで、野球とは異なる筋肉を使い、特定部位への負担を軽減しながら運動神経を高めます。
・バーンアウト症候群(燃え尽き症候群)を防ぐ
必要以上に厳しい練習や過度なプレッシャーのかかる試合を早い段階で経験してしまうと、陥りやすいように思います。
・将来の可能性を広げる
様々なスポーツ体験を通じて、いずれ自分が好きな競技や自分の能力を発揮できる競技に絞っていけばよいと考えます。選手の能力を伸ばすだけではなく、スポーツ界の将来の可能性も広げることにつながるといえます。
当クラブは発祥は野球メインの少年野球チームでしたが
現在は、「野球が上手くなるためには、野球の練習・試合だけ」という早期専門化志向は捨て、選手の潜在能力の発掘、運動神経の向上、多様な社会・文化に対応できる人間性の育成を目標とした、将来を見据えた「ジュニア期マルチスポーツクラブ」として活動しています。
当クラブが取り組む競技
野球 | タグラグビー | フラッグフットボール |
Baseball5 | ソフトボール | カバディ |
サッカー/フットサル | ハンドボール | バドミントン |
陸上競技 | リズムトレーニング | バスケットボール |