勝利至上主義と脳

脳科学

あるチームと練習試合をしました
2試合目 相手チームの投手が、四死球で乱れてしまいました
泣きながら投げていたような気がします
野球であればよくある光景です ましてや小学生の試合なら日常でしょう

そこで、相手チームの監督さん…
投手交代時、すごい形相でマウンドに向かい、投手の子からボールを取り上げて
そのボールをファウルグラウンドに投げつけて、怒鳴りつけていました
一言いいたくなるような状況でしたが、体罰まではなかったし、言えばもっと場が荒れると思い、黙って見ていました ※撮影しておけばよかったか…

こんな少年野球指導者や保護者も、このチームだけではなく、他チームにもまだいます
少年野球なのに、審判に執拗に抗議したり…
富山県にけっこういます 多分、他県もいると思います
でも、野球以外で話したりすると、普通な大人であったり、普通なビジネスマンであったりします
なんでそんな大人が、ユニフォームを着ると理性のない、アタマの悪い振る舞いになってしまうのか…

このような大人たちは衝動のコントロールができていないのです
脳で行われることなので、自然に出てきてしまう行動ですが
「ああいう行動は大人としてみっともないよね」と自覚し、きちんとした知識を持てば出ない振る舞いです
脳の前頭葉という部分はいろんな役割を担っているところですが、思考、判断、情動のコントロールも行っています
人間はこの前頭葉が他の動物よりすごく発達したおかげで、社会性の高い生物として種の存続ができています
少年スポーツにおいて勝利至上主義に陥ってしまう大人は
この前頭葉の機能が未発達か
一時的に抑制されていることが考えられます
攻撃性・競争心を高めるテストステロンが必要以上に分泌してしまい、試合中に自分でも訳が分からないくらいに取り乱して、興奮状態になってしまうのでしょう みっともないです


目先の利益や勝利にこだわりすぎて、長期的な視点であったり、相手への配慮を考慮するということができなくなっているのです
要するに人間ではなく、「動物」の脳になっているということです
こういった知識があると、理性をもって少年スポーツに携わることができます
指導者・保護者も勉強しないといけないのです

私は少年野球指導者は、「勝負の世界から降りるべき」だと思っています
先日行われた、富山県スーパージュニアティーボール決勝トーナメント
当チームは準優勝でした 昨年の第1回大会も準優勝でした
小学生の結果など、そんなことはどうでもいいと私は思っています
チームのため、自分のために一生懸命、楽しく取り組んでいればそれでいいと思っています
そういう意味では、当チームも相手チームの選手もよく頑張っていたと思います
そんな考えの私に、ティーボール推進委員長がいちいち「また、2番目だね」とニヤニヤしながら言ってきました
こういう考えの輩が野球振興に携わっている限り、富山県の野球人口の減少に歯止めはかからないでしょう

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