失敗の本質
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%B1%E6%95%97%E3%81%AE%E6%9C%AC%E8%B3%AA
私はあまり頭がよくないからか、一度読んだくらいでは理解できなかった。
4か5回くらい読み返したと思う。
日本の野球界と、この本の内容を当てはめて考えてみた。
日本の野球界は、敗戦からちゃんとしたことを学ばなかったのではないか。
自分の恩師らにはとんでもないふうに聞こえる話だということを百も承知で書くが
その敗戦から何も学ばなかった人から我々は野球を教えられたのではないか。
私の祖父やその兄弟や親戚らも、戦争に行って亡くなったり大変な目にあっているのであまり書きたくないのだが…
決して私は左側の自虐史観者ではないということは最初に断っておく
富山のほとんどのスポーツ少年団チーム・中学野球チームに「戦略」がない。
私の言う「戦略」とは目先の試合に勝つための戦略ではない。
自分の野球人生もしくは人生そのものの目標達成における戦略である。
ほとんどのチームは、「大会で優勝したい」「次の試合、勝たせたい」だけである。
選手の思いの話のことを言っているのではない。
「戦略」を理解できていない監督コーチ・保護者の頭の中身の話である。
この本の内容はめちゃくちゃ簡単に言うと
目標達成には全くつながらない目先の勝利をたくさん重ねたが、最終的に敗戦してしまった日本軍と
開戦当初はかなり苦戦したが、戦略的に必要な島だけを占拠して
最終的に太平洋の覇権を獲得し日本との戦争に勝った米軍の背景を
論理的に分析して書かれている。
マクドナルドトーナメントなんかの勝敗などどうでもいいのである。
6年最後の公式戦の勝敗など、長い人生において何の影響もないのである。
中学の全国大会出場など(その内申点とか)、誰も評価などしていないのである。
しいていえば、評価してくれるところは学業成績や人間性など二の次の私立野球学校くらいである。
極論を言うと、甲子園出場という実績も人によっては、長い人生において邪魔になって生きているなぁという人がいる。
それも結構な数だ。選手も監督も。(だが、その本人はまったく気づいていない…)
周りでサポートする大人がすべきことは
「彼らが向かうべき野球人生もしくは人生そのものの目標達成と成長」に対してどれだけ
環境を整えることができるか。である。
いい大人がアホみたいに
スタンドで音楽流して、お揃いシャツ着て、負けて泣いて(選手ではなく親が…)
対戦相手の状態を根掘り葉掘り調べて、くだらない作戦を考えて立ててみたりとか
選手にあたり散らかして、負けた次の日に狂ったかのようなめちゃくちゃな猛練習をしたりとか
平日の夜もナイター照明つけて練習したりとか
こんな時代にもかかわらず、戦時中の日本と同じことをして、全く戦略のかけらもないのである。
勝った側からしたら、負かした相手のリベンジが怖い。
だが、負けたやつは相変わらず負けた時と同じ訓練をしている。
だから、ほったらかして裏でほくそ笑んでいるのである。
失敗の本質は、教育にあるのだと思う。
教育の失敗である。野球界の指導者見ても、自分自身の軌跡をたどっても強く思う。
「失敗作ばっかりだ」と…。
親、その親世代での教育の失敗で、今の少年野球界があるのだろうと私は考えている。