某市で開かれた5年生以下の少年野球大会。
チーム関係者から
「マジ、ゾッとするほどヤバいから」
と聞いたので、私も見てみました。
まだこういうチームがあるのかと驚かされます。
偉そうにベンチにドカンと監督とコーチは座っていますが、控えの選手は立ったまま。
立たされて、「声出せ!」と言われているのでしょう。なんか叫んでいます。
誰一人、楽しそうに野球しているとは思えない顔をしています。
その相手チーム。ベンチの中で全員で歌っています。
その歌は、平成初期のビジュアル系ロックバンドの歌。
Z世代の次、α世代の今の小学生があんな歌を知っているわけがない。
間違いなく、指導者や親が歌わせています。
野球チームで、歌の練習をさせているんですかね…。
スタンドならまだしも、ベンチの中かよと…。ただただ、対戦相手に失礼だなと。
もはや野球というか、スポーツではない。
まぁ、見る限り相手も審判も気にもしていない様子。
当然歌っているチームは何も考えていない…。
「富山県の少年野球はホントヤバいな」とつくづく感じさせられた試合でした。
「オレは勝ちたいんや!」監督と
「我が子だけが、試合で活躍して勝てばいい」親に
野球を通して教わらなくてもいいことを、無理やり教えらえた選手の成れの果てが、高校で伸び悩んだり、ケガをして野球を辞めたり、バーンアウトしたり…。
今、私の母校のOB複数事件などは最たるものでしょう。ホントに言葉を失います。
本人にいちばん問題がありますが
家庭や野球を通じてろくなことを学んでいない。
もしくは元々、「生きづらさ」を抱えて生きてきて、誰にも気づいてもらえなかったか…。
※まぁ、この点においては少年野球の指導者の大半にそんな知識がないので、気づくどころか、ただの「あほな子」にしか見えていないでしょう
子供のころから一つの競技しかしない「早期専門化」はデメリットしかない。
当クラブは、「早期専門化」のデメリットにとっくに気づいていますし
チームとしての活動も幅広く、マルチスポーツ化にシフトしております。
野球界で学ぶすべてが世の中で通用すると思ったら大間違いです。
坊主頭が軍隊のように並んででかい声で挨拶されると、
「気持ち悪い」「怖い」と思う人も世の中に結構います。
私も「うるさいよ!」と思っています。
野球人・野球関係者が思っているほど、野球界の常識・価値観というのは世の中それほど受け入れていません。
視野を広く持って、使い分けができる人間にならないといけません。
選手は立たされて、監督コーチはドカンと座っているのも
富山では何も思われないのかもしれませんが、海外の人が見るとただの虐待でしかありませんし
野球の試合中にベンチで選手全員が歌っているのは、私は日本の小学生以外知りません。
昔、アメリカのリトルリーグに試合を生で見たことありますが、そんなバカなことしているチームはなかったです。
高知県の軟式野球連盟学童部は素晴らしい取り組みをしております。
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これなら私も審判したい。
分からない人は言っても分からないので、ルールや環境をどんどん変えていくべきだと私は考えています。