TOYAMA ジュニア スポーツクラブ代表
干場 崇永(ほしば たかひさ)
球歴
1972年1月 富山県生まれ
高岡商業高校卒業
三菱名古屋(現:三菱重工EAST/WEST)入社
1992年 NPBドラフトで千葉ロッテマリーンズ4位指名 入団
2023年 TOYAMA少年野球クラブ設立
2024年秋にTOYAMAジュニアスポーツクラブに名称変更
当クラブは、2023年1月に「TOYAMA少年野球クラブ」という名称で発足しました。
発足当初は、小学生対象の少年野球チームでした。
活動を重ねていくうえで、非常に気になることが少年野球界にあると気づきました。
これは中学生の野球、軟式・硬式問わず同じことが言えるのですが
私はまだ
「本当に野球が楽しくて仕方がないんだろうな」。
という選手に出会ったことがありません。
見ていて、監督やコーチ、保護者に動かされているもしくはやらされていると感じる選手が非常に多いのです。
野球の楽しさ・スポーツの楽しさの前に
外に出て友だちと一緒に体を動かして遊ぶ楽しさをあまり経験していないような感じもします。
そんな子たちがいきなり野球をして、大人たちに
「元気出して、声出せよ!」とか「やる気があるのか!」
とグラウンドで怒鳴られている風景を、これまでにたくさん見てみました。
むしろ楽しそうに見えるのは、ベンチで1から10まであれこれ指示を出して
コマのように選手を動かしている監督コーチと、スタンドでお揃いのシャツを着た保護者たちでした。
選手ファーストではなく、大人ファーストのチームが多いのです。
そんな雰囲気の中で、我々もただ野球の試合と練習だけしているだけでは
なにも富山県の野球界に貢献していないし、変わらないと気づきました。
2024年の11月より、チーム名を「TOYAMAジュニアスポーツクラブ」に変更いたしました。
これまで通り、野球が活動のメインとなるターゲット競技となりますが、
野球だけではなく、いろんな競技に取り組む「マルチスポーツクラブ」となりました。
選手の潜在能力の発掘や、神経筋スキルの向上、野球以外の他の競技の文化などに触れ、人格形成やタイムマネジメント能力の向上など教育的な効果も大きいと考えます。
アメリカやドイツ、ニュージーランドなどをはじめ、
他国はジュニア期の「マルチスポーツ」、「シーズンスポーツ」への取り組みは常識となっています。
当クラブは「野球の上手い子」を育てることが目的ではありません。
「運動神経のいい野球選手」、「ジュニア期にいろんな経験を積んだアスリート」
の育成を目的とし、選手の5年、10年、15年後の将来を見据えた指導と、ジュニア期のマルチスポーツ推進活動を行っていきます。
何卒よろしくお願いいたします。