クラブ代表の干場です。久しぶりの更新です。
昨今、監督コーチの体罰や暴言等行き過ぎた指導でが明るみになって、マスコミが報道し、問題になることが多いですが
「うちの監督は厳しくてありがたい」
「礼儀や根性を教えてくれて感謝している」…
こういった真逆の反応で、問題が表に出てこないというパターンも結構あります。
このパターンで問題が表に出てくるときは、結構収拾がつかないような形で表れてくることが多いのではないでしょうか。
ひどい事例だと、過去の桜宮高校バスケットボール部事件のような…。
私自身、これまで対戦してきたり、かかわってきたチームなどで
このような指導者と保護者の関係に陥っているチームをたくさん見てきました。
認知的不協和
親は
「子どもが好きな野球をする環境を与えたい」
「わが子が頑張っているチームは正しい 良いチームだ」
と初めの頃は思っいたが、そこに
「監督コーチの指導が理不尽だ」という事実が入ると、自分の判断や選択が間違っていたことになります。
この矛盾(不協和)を解消するために、
「厳しいのは愛情の裏返し」
「昔もそうだった」「勝つためには厳しいのは当然だ」
「ウチの監督は正しい 信じるべき」
と、自分の認知を修正して正当化してしまうのです。
これは「自分の判断を守るための心の防衛」とも言えます。
集団同調バイアス
「周りの親たちも誰も文句を言っていない」
「みんな、『いい監督だ』と言っている」
「他の子も同じように扱われているから大丈夫」
こうした“集団の空気”に飲み込まれ、異議を唱えることや違う考えを持つことを諦めてしまうことがあります。
権威への服従
スタンレー・ミルグラムが行った、人間の「権威に対する服従」の心理
このようなチームの監督と保護者の関係は、あてはまると思います。
特に日本の少年スポーツでは、「監督=偉い」「言うことを聞くのが当然」という文化が根強いため、保護者自身が「これは正しいのだ」と無意識に受け入れてしまうのです。
監督を「神格化」しているような不気味な保護者会もあった。
これは、私自身の経験で、私自身行動を起こした話です。「マネしてください」とは言いません。
私自身、中学の硬式野球チームの監督や高校野球のコーチを経験させていただいたので、「監督・コーチ=偉い」という考えが微塵もないです。
私の息子(もうとっくに卒業しましたが)が所属していた高校の野球部監督が
「干場の子を人質にとった」
と私の目の前で発言しました。絶対に許してはいけないと思い、1時間ほど口論させていただきました。
おそらく、上記のように「認知的不協和」「権威への服従」に陥った保護者だと無理でしょう。
私がこれまで見てきて「人質… まぁ仕方ないよ」「子供のために我慢」ぐらいに思っている保護者がほとんどに思えます。
これが、問題が隠れてしまう原因だと思います。
今思っても、私が監督にボロカス言って口論になったことで
その後の息子に何か影響があったかというと、本人と話し、日々の生活を見る限り何もありません。
結局、最後の3年夏もベンチに入ることなく、高校野球は終えましたが、その後卒業して
ちゃんと大学に通い、アルバイトに精を出し、健全な友人とよく遊んでいるようです。
「なるほど… ウチの学校が甲子園に何十年も出れない理由が卒業してよく見えてきた」といっているくらいです。
親にも3年、5年後くらいは想像する能力はいると思います。
目先の高円宮杯とか、スポ少大会とか、ポップアスリート大会とかいろいろありますが
そんなところでの活躍は、結果とは言わないと私は思います。
そんなところで、アホみたいに、歩いてもセーフになるような盗塁して、バント多用して下級生を掻きまわして、高反発バットでヒット打って
それで勝って、「選手は頑張った。 監督もいい采配だった」と、分かったふうなことをほざいて、はしゃいでいる。
・「強豪」といわれる少年野球チーム
・ウォーミングアップから、軍隊のように動くチーム
・必要以上に挨拶の声が大きいチーム
・保護者会をみると、誰かが指揮を執って統率がとれているような動きをしている
上記のチームは、だいたいヤバいです。
入部の際は、気を付けて見るべき点です。
となると、高校野球はほとんどヤバいですね…。