明けましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願いいたします。
今回の表題の件
当クラブ、今年はしっかりと向き合って、気を付けていきたいと考えている課題です。
選手のために。とか、選手を助けよう。といった考えから起こる大人(監督コーチや親)の行動と、本当の大人の思いは基本的に一致していないものだ。
打てない選手に見て思いついたこと全てを教え、
カバーリングにどこへ行ったらよいのかわからない子に細かく教え、
投げれない子に手取り足取り教え…。
こういった指導というのは、選手に誤った伝わり方をしているのではないかと思う
「今のお前は何もできないんだよ。だから大人の私がお前に手を差し伸べてやる」と。
これが結局、
「誰かが助けてくれる」 「誰かが教えてくれる」 「誰かが優しくしてくれる」
というマインド、パラダイムを作り上げてしまい、そのまま成長していってしまうのではないかと考える。
周囲の大人が
勝ちたくて、全国大会に行きたくて、野球学校に進学させたくて、ウチの子だけ上手くさせたい
と考えるのであれば、そんなのは今の時代は簡単だ。
野球に何の知識もない親を「お宅の子来たら、ウチですぐレギュラーで勝てるよ」とテキトーにおだてて選手を集めたらいい。
バカなチームは飲み屋にまで選手募集ポスターを貼っている。
YouTubeでかなり高度なテクニックをレクチャーしてくれている者が掃いて捨てるほどいる。それらを参考にして練習をさせればいい。※私は野球Youtuberを否定していない。ホントに素晴らしい理論を語っている者もいるのは事実だから。
その知識をもとに家でティー打撃でも、バッセンでも、どこか広い河川敷みたいなところへ「おい!練習するぞ!!」と言って連れていって練習させればいい。
相手チームを徹底的に研究すればいい(辞めてくれたが、前にいた保護者が私に「相手チームのサイン、私分かりますよ」と言われたことがある アホすぎて無視したが…)。
何かが間違っているなぁ…と、近年の富山の野球を見てものすごく感じてきていた。
高校野球も中学野球も学童もあまり変わらない。県内の大学や社会人野球、独立Lは興味なさ過ぎて…全く分からないが
上手くする、勝つといった「表面的な薄っぺらな成功を追う姿勢」「個性主義」「勝利至上主義」はあらためて当クラブからは排除し、徹底した人格の向上を求める「自覚主義」「人間教育」を最優先としたい。
打てなくても、エラーしても何も言わない。
カバーリングやバックアップにどこに行ったらよいか分からない…。
教えるのではなく、「自分が行かないといけない!」と気づかせる方向にもっていきたい。
人に教えられたフォーメーションなんか、結局は重要性が伝わっていないのでいつか必ず崩れる。
へんてこな投げ方してても、打てそうもない打ち方していたも私からは声をかけない。
いつまでたってもアメフトのボールの回転がめちゃくちゃ…とか、なるべく黙って観察するようにする。
ラグビーでも、サッカーでも、他競技をしているときも同様。 黙って観察する。
私も長く見てきて野球選手というのは、
特に打撃を教えられるのは邪魔なものだ。
「うるせぇよ、大きなお世話なんだよ」と思っているものだ。人の話など全然聞いていない。
仮に「自分の打撃を見てほしい」言ってきてもそんな未熟な状況では、大体が中身は空っぽで、やはり人の話は聞いていない。
だけどホントに困ったら、適切なタイミングで適切な人に聞いてくる。
今年は「選手が困ったなと思うまで、好き勝手にさせておけばいい」を徹底していきたい。
※なので、チーム関係者の皆様。試合および練習中の技術指導や技術・戦術的ミスの指摘などはしないようお願いします。
これがゆくゆくは
「自分の人生に責任を持つ」
「自分のことは自分でやる」
「自分との約束を守る」※自分との約束を守れないものが、他人との約束を守れるわけがない
「他人が困っているときには協力する」
といった、マインド、パラダイムの持ち主に育ってくれるのではないかと考える。
この年末年始に復習をしました。
これまでに10回くらい繰り返し読んでいますが、最後に読んだのは5年くらい前だったか…。
読めば思い出すが、普段の生活や野球に携わっているときも忘れがちなので勉強しなおしました。
キングオブ自己啓発書です。おすすめです。