認知能力とは、IQ(知能指数)に代表されるような、点数などで数値化できる知的能力のことです。
非認知能力とは、認知能力以外の能力を広く示す言葉で、テストなどで数値化することが難しい内面的なスキルを指します。
非認知能力の種類は、以下は一例です。
自己認識(自分を信じる力)
意欲(やる気、集中力、学習志向性)
忍耐力(粘り強さ)
セルフコントロール(自制心、理性、精神力)
メタ認知(客観的思考力、判断力、行動力)
社会的能力(リーダーシップ、協調性、思いやり)
対応力(応用力、楽観性、失敗から学ぶ)
クリエーティビティ(創造力、工夫する力)
非認知能力という言葉にはほとんどなじみはないかと思われますが、上記の例を見ると
選手らにはぜひ身につけてもらいたい能力だということが分かるかと思います。
今思えば私自身、小学5年生くらいからはスポーツと言えば、ほとんど野球しかしてきていないように思います。
今はそんな考えはないですが、野球選手でいる間は他の競技の素晴らしさなど考えたこともない。
何なら「野球以外は取り組む価値無し」くらいの否定的な考えの持ち主だったかもしれません。
見事なまでの野球バカになってしまったおかげで、この歳になるまで「マルチスポーツクラブ」という発想になりませんでした。
野球バカな自称:少年野球指導者の私は、野球技術は教えることに一生懸命になっていて、肝心なことが欠け落ちてしまっているのでは…。
今のチームを立ち上げ、選手と接してきて強く痛感しました。
今でも、ときどきいますよね。
例でいうと、サッカーvs野球 みたいな言い方をする人。
私の地元氷見でもハンドボールが盛んな地区ですが、野球関係者は「ハンドボールに競技人口を取られた」みたいなことを言うし、逆もあります。
一つの競技の価値観しかなく、非認知能力が身につかず石頭のまま大人になった人が
各競技の協会役員につくとこのような発言も出てくるのも仕方がないなと、最近ようやく理解できております。
認知能力が高いからと言って、非認知能力が伸びるわけではないが、非認知能力が高い子は、認知能力は伸びやすいそうです。
ドイツでは、マルチスポーツの価値についてたくさんの研究が行われていて、上記の根拠を論文等で広く提唱されています。
当クラブも、ターゲットスポーツは野球ではありますが
今後も選手にはいろんな競技に取り組んでもらう環境を作っていくようにします。